商売は『戦い』ではない!?

戦う商売人が大勢おります。

同業者を蹴落とし、他社と自社を比較し、お客さまを「ターゲット」と称しながら
『勝ちたい!』『勝とう!』を合言葉に過ごしています。

しかし、彼らは常に『不安を抱えて生きている』と感じます。

「負けるかもしれない」という不安、

「負けたらどうしよう」という不安。

蹴落とす、狩り取る、頭を押さえつけ、降伏させ、

『勝利』という名の自我を満たすために戦うからこそ、

失うことに対して、負けることに対して、不安が生まれるのです。

獲るか獲られるか?ヤルか?ヤラれるか?

そりゃ寝る暇も無くなるでしょう…。

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私は個人的に、これらの感覚で商売する。という事を

「やめれば?楽になれば?」と言ってしまう派です。

勝負してる以上、不安を背負いながら生きるからです。

切磋琢磨。

昨日の己と勝負するなら解りますが、

お客さまを『ターゲット』と言い、計画を『戦略』と言ってては始まらない世界観もあるのでは?

死にもの狂いでやる。奪ってでも今日を生きる。確かにそうかもしれません。

しかし…自分も飢えていながら、

他者に自分の食べ物を分け与える人の精神性はいかがでしょうか?

武士は食わねど高楊枝。
窮地だからこそ精神や心が成長する、出来るにも関わらず

自分で自分を貶めては『修行の輪廻』から抜け出る事が出来ません。

『因果の法則』、それはこういった姿勢、心向きから始まります。(かつての私もそうでした)

誰かを蹴落とせば、誰かにヤラれる。

コレは…先人が嫌というほど見せてくれたコトであり、

現在でも『いけない事例』は沢山行われてますので

見本は既にある。と言えましょう。

相手の首を取らないと満足できない→それは一時的な個人の欲求 でしかありません。

小さい小さい。

商売はもっと大きな使命を帯びている。という事に気づく事が肝要です。

商売人には大きな大きな『社会的役割』があるのです…!

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私たちの国はとてもとても美しい国です。

慈愛・協調・寛容に優れ、

ちょっと前までは近所のオジちゃんが「こらっ!」と叱ってくれました。

(他人の子どもにも目を向けてくれてたんだねぇ)

大いなる和を尊ぶ国、調和を是とし、敵にさえ塩を送って来た

美しい精神性の国民である、我々日本人。

私たちの祖先が大切にしてきた事は

決して他者(他社)との戦いだけでは…ないのです。

もちろん「負けたくない」「勝ちたい」の気持ちがあるのは当たり前です。

そこは否定しません。

しかし、そこは先にも書きましたように『昨日の己』で良いのでは??とも。

過去の自分を超えることで、新しい自分の商売像を創造する。という視点での

『己との戦い』であれば、商売人として大きな成長を遂げるでしょう…。(道の精神性ですよね)

そして正に…それこそは「独自化」と言え、

他者を観ながら『価値』を創って行こうとしなくとも、

結果的に『差別化』出来てるのでは??と感じます。

(ちなみに私は『差別化』という言葉も違和感があります)

自分以外のモノ・コトに心を手向け、気づき配慮できるのが私たちのDNA。

蹴落とす相手に家族が居るからと行く末を案じ、手配してから戦う。

散りゆく桜の花びらにさえ季節の移ろいを感じ取る。

山菜を採ったら、少し残しておく。

そんな想いやり、それこそが『和』の精神性…

我々東洋人の感性、島国『日本』が継承してきた美学でもあるのです。

だからこそ西洋的なマーケティング手法は我々東洋人…

特に『日本』という独特の国民性には「まったく当てはまらないよ」という事が

いーーーーーーーっぱいあります。

侵略する・されるを繰り返してきた大陸文化と

調和する事で国が維持してきた島国文化との違い。

だからこそ、今だからこそ失ってはならん事。

それは『他者に対する想いやり』ではないでしょうか?

家族・隣人・友人・仲間・お客さん・地域・そして…同業者は勿論、

国や環境に対する『想いやり』が欠けてたから、戦ってしまったから、

私たちの心も荒れてしまったのでは??と、感じるのです。

今ココで子どもたちの眼を見てみましょう。

今ココで爺ちゃん婆ちゃん達の背中を見てみましょう。

これからを生きるために。命を最後まで燃やしていった先輩達のために。

私たちは今何をすべきなのか??????????

それは…少なくとも商売における『戦い』という感覚を諌める、

止める事ではないでしょうか?

お客さまを狩ろうとしてたその弓矢を…置く事から。

「管理しよう。したい」という、己の心を律する事から始まる

新時代の『商売の在り方』が必ずあるはずです。

侵略、管理、効率、マネーゲーマー、お金稼ぎゲーム…色々あるけど、

想いやる、想いあう、に勝る商売のカタチってそうそう無いはず。

WINではなくHAPPY。勝たなくて良いんです。

そもそも商売には『勝つ・負ける』は存在しないのですから。

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変化する。進化する。

それは、己が今まで信じ切ってた事を手放すことから始まります。

「戦いをやめる」という、このお話…あなたは受け入れる事ができますか?

お客様を大切にする。という言葉は、

こんな感性だって求められると…深く感じるのです。