沈黙は愚

沈黙は愚

私 はかねがね、何故、良い仕事をしている方ほど伝え下手なのかなぁ?と感じております。もっと伝えれば後進が育つのに。とか、売れるのに。とか、解ってもら えるのに…とか色々思い、心の中で地団駄を踏んでいます。職人さんなどに多いのですが、良い仕事をしている人ほど無口だったり表現下手だったり。部下でさ え「何を考えているか解らない」とか、奥さまも「難しい人でねぇ~」なんて。

日本の伝統に携わるあらゆる業種で危機が叫ばれておりますが…私はその一端に、この『表現下手』があると睨んでおります。沈黙は美、仕事は見て覚えろ。という日本古来からの美意識が皮肉なことに伝統が潰えて行く一因になっている。と。

昔は人間の持つセンサーが今の数十倍だったのです。上司、先輩の動きひとつ1つを注意深く観察し、何を求めているか?を察知し、先に行動するための『アンテナ』です。想像力です。(今はどうでしょうか?誰か教えているのでしょうか?)

かつての商売人もまたセンサーが敏感、想像力と行動力に富み、博識で見識の高い『旦那さま』に育てられました。良い仕事とは何ぞや?を理解しているお客様が居たからこそ、沈黙は美。で良かったのです。(あなたの周囲にこんなお客さまは居らっしゃいますか?) 多く語る必要性が無かった時代…それは顧客が賢かった時代と云えます。だからこそ『無口』でも良い仕事さえしていれば成立していたのです。

あなたは自分のお客さまを教育していますか?何かしらの啓蒙活動をしていますか?あ なたの業界を、業種を、違いを理解できるお客さまを創っていかないとあなたの未来は創れないって気づいてますか?沈黙している場合ではないのです。伝えて 伝えて伝えて行かないとあなたの価値を、あなたの業界の意味を知る(買う)人はどんどん居なくなるのですから…。