施術者と痴漢行為
この見出しを見て、先生はどう思ったでしょうか?
「自分には関係ない」と思った先生こそ、ぜひ読んでほしいのです。
全国で、事件は起きています
整体院・接骨院での施術中の
わいせつ事件は、全国で
継続的に報告されています。
新潟・横浜・広島・静岡・川崎…
地域を問わず、毎年複数の事例が
ニュースになっているのが現実です。
令和5年の刑法改正で、
「不同意わいせつ罪」が新設されました。
6か月以上10年以下の拘禁刑。
有罪になれば、
柔道整復師の免許取り消しまたは業務停止処分。
これは業界全体が、正面から向き合うべき問題です。
冤罪もあるのでは?
しかし…実は私、この件を違う角度でも見ています
報告されているすべての案件が、
「最初から犯罪を目的としたもの」ではないのでは?
施術者の中には、
「そんなつもりは全くなかった」にも関わらず、
患者さんに性的な不快感を与えてしまったケースが
一定数含まれているのではないか?
と思っているのです。
そして、その「意図せず」「そんなつもりは無かった」という根っこには、
施術者としてとても大切で重大な課題があり、
彼らはそれをクリアーできていなかったのかも。
と感じてるのです。
手が出来ていない問題
手が出来ている施術者の触れ方は、
相手が誰であっても変わらないものです。
女性でも、男性でも、
子どもでも、高齢者でも、
同じ「触れ方」で、同じ「感じ方」で
アプローチできるのです。
施術者の手は一般人の手とは異なります。
その手は、体の状態を読み取ろうとする
受容的…センサーのような手です。
そして、自然に患者さんの体をひらかせ、
信頼を感じさせる手でもあるのです。
しかし、巷には手が出来ていない施術者が大勢居ます。
私は体感覚が優れている方なので、
度々、新人施術者に技術練習のため
体を貸すことがありますが、
量稽古を重ねた人と、
柔整師の資格を取得したばかりの人では
その手の質は雲泥の差です。
手ができていない人の触れ方は、
どうしても「自分(我)」が入り、
患者さんの立場に寄り添っていません。
圧を入れようとして、
なんとか緩めようとして、
考えて探りながら触れる手だからです。
その先生は一生懸命やっていたとしても、
手は意図とは無関係に、
相手に「不確かさ」「焦り」「違和感」「不快感」を
感じさせてしまうのです。
患者さんの判断
特に女性の患者さんは、
施術中に敏感な判断をしているものです。
「これは施術なのかな?」
「それとも、違うのかな(汗)」
この判断の根拠は、論理ではなく
患者さんの神経系が、瞬時に感じ取るものです。
落ち着いている、
確信のある、
受け取ろうとする手は、
「この先生は安全」というサインを
神経系に送ります。
しかし、
探っている・迷っている、考えている、うろついている・
意図が曖昧な手は、
患者さんの神経系にどんどん「警戒」を生み出します。
そしてその「警戒」は、
不快になり、恐怖になり、
やがて誤解や勘違いを招き、
最終的に「訴える」という行動に
つながっていくのです。
施術者が「そんなつもりはなかった」と言おうとも
こうやって悲劇が生まれてしまってるのでは?
と想像してやまないのです。
患者さんの神経系は、
「意図」ではなく「手の質」に反応します。
手が出来ていないと、
先生の意図など関係なく、
患者さんに誤った感覚を
抱かせ続けてしまうのです。
自分と院を守ろう
整体・接骨の現場で、
わいせつ事件の判断基準は
「本人の意図」ではありません。
その行為に客観的な施術上の必要性があったか?
という非常に曖昧なものなのです。
密室の施術室に客観的な証拠はなく、
「誤解だ」という反論は
著しく困難になるのが現実です。
誠実に施術をしているのに、誤解を受けてしまう。
それは、手が出来ていないことで起こりえる悲劇です。
今、30代後半から40代前半の院長さん達は
必ずどこかの院で7〜10年ほど修行をしてから
独立開業します。
これだけの期間をかけるのは、
プロとしての知識や技術、また開業してからの経営を学ぶだけではなく、
「施術家としての絶対的な手」をつくる為なのです。
それは「触る」と「触れる」の差になり、
「圧を入れる」と「浸透させる」の差になり、
「探る」と「確信を持って届かせる」の差になります。
この差が、患者さんが
「安心」を感じるか?「警戒」を感じるか?を
決定しています。
かつては師匠がお弟子さん1人ひとりの
「手の成長」をしっかり見ており、
患者さんを触れるレベルにならないと、
担当させなかったものです。
今では生産性目当てで、
手が出来る・出来ないの前に
どんどん触らせてしまいますよね。
なので、例え院長からの技術指導をマスターしてたとしても
手が出来ているか?は、怪しいものなのです。
手をつくることは、
患者さんを施術する為だけではありません。
先生自身、そして院を守る事でもあるのです。
そしてこの文章は、告発の記事ではありません。
「手をつくることの意味」を、
違う角度から考えてほしかったのです。
ましてや誤解されたまま
冤罪を晴らせない施術者が居たとしたら…
気の毒でならないので、書いたのです。
手をつくる理由には色々な側面、
目的や意味・意義があります。
患者さんに安心と信頼を届けたり、
患者さんの神経系に「ここは安全だ」と感じさせたり、
そして先生自身が、誤解を受けない為だったり…。
そしてこれは改めてお話ししますが、
先生が邪や負を受けない為、
自分の運命をおかしくしない為にも
必要な工程でもあります。
「手をつくる・手が出来る」とは、
そこまで含めたテーマ・課題なのです。
知らなかったでは済まされないのです。
手が原因で離れるお客様は
とても多いのですから。
よくある質問
施術中の誤解や不快感を患者さんに与えないために、何ができますか?
施術前に「今日は〇〇の部位を施術します」と目的と範囲を説明することが基本です。また、施術中も「今から〇〇を触ります」と一声かけるだけで、患者さんの安心感が大きく変わります。説明と声かけは、技術と同様に訓練で身につけられるスキルです。
女性患者さんに安心して通っていただくために、院として整えるべきことは何ですか?
主なポイントは3つです。①施術内容の事前説明を徹底する、②必要な部位のみ露出するよう配慮しタオルや施術着を用意する、③「何か気になることがあればいつでも言ってください」と一言添える。女性患者さんが多い院では、これらを「院のルール」として仕組み化しているところが多いです。
患者さんから同性施術者を希望された場合、どう対応するのが良いですか?
可能な限り希望に応えることが最善です。「次回は女性スタッフが担当します」と案内できる体制があれば理想的です。スタッフ配置が難しい場合は「ご希望にお応えできる日時をご案内します」と誠実に対応しましょう。希望を断る場合も、理由を丁寧に説明することが信頼維持の基本です。
患者さんが通い続けてくださる院づくりの具体的な方法を、セミナーや勉強会でお伝えしております。
ご質問やご相談がございましたら、公式LINEからどうぞお気軽にご連絡ください。
👉 公式LINE:https://lin.ee/tpXecjZ
望月まもる(集客支援コンサルタント)
地域の商いを見続けて40年。整体・接骨院の勉強会で約10数年講師を務めております。商工会や行政、工務店・リフォーム会社、各種サロンなどの業界団体でも、セミナーや講義・勉強会・研修を行っております。クライアントは、接骨院・整体院・各種サロン業・物販・通販会社・製造業・学習塾・音楽教室・リフォーム会社・工務店・ポスティング会社など多岐にわたります。著書:「儲けるポスティング損するポスティング」「『集める』から『集まる』店へ」