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2026年7月18日 サロン 商い全般 工務店・リフォーム会社 整体院・接骨院 製造業

商いの歴史に学ぶAI時代の商売

ここまで12回連続で縄文から令和まで、
日本の商売の歴史を辿ってきました。

で、もうお気づきでしたよね?
歴史は繰り返しているのですね。

同じ構造が形を変えて
何度も現れていました。

だからこそ、我々、今を生きる商売人は
その構造を知り、立ち位置を決めれば、
これからのAI時代に何が起きるかも
鮮明に見えてくるし、
対応も余裕でできるのです。


まず、歴史の「繰り返し」を
整理してみましょう。

明治維新の際は
西洋という「圧倒的な力」が入ってきました。

「古いものは時代遅れ」という空気が広まり、
何百年もかけて磨いてきた「道」が
次々と否定されました。

しかし結果として何が残ったでしょう?

形を変えながらも、
本質を守り続けた商売人だけが
残りました。

京都の西陣織職人は、
フランスの機械を取り込みながら
日本の美意識を守り続け、

接骨の施術家は、
制度の外に追いやられながらも
地域の信頼の中で技を伝え続けました。

「外からの圧倒的な力」に対して、
本質を手放さずに形を変えた者が生き残る
と、明治時代が教えてくれた法則です。


そして高度経済成長期には
チェーン店という「効率の力」が来ました。

「安く、早く、均一に」という原則が
商売の基準を塗り替え、
商店街の専門店が圧迫されました。

しかし50年後の今、
何が起きているでしょう?

均質化したモールやチェーン店が
「無個性」と言われ、個性ある個人店が見直されています。

「チェーン店で済ませればいい」という時代から、
「あの店だから行く」という時代への
揺り戻しが静かに始まっています。

「効率の力」が極まると、
必ず「温度への渇望」が生まれるのが、
高度経済成長期が教えてくれた法則です。


そして今、AIという「知性の力」が来ています。
明治維新と同じです。

「AIの方が速く正確で効率的だ」
「人間がやっていたことは、AIに任せればいい」
という空気が、商売の世界でも流れてます。

明治のときに「古いものは時代遅れ」と言われた様に、
今は「人間のやることは非効率」とも言われ始めています。

しかし…歴史に従えば、
ここから何が起きるかは予測できます。


第一に起きる事
「AI商売の均質化」です。

AIを使った最適化が進むほど、
どの商売も似たような答えを出します。

SEOも、広告も、接客スクリプトも、
AIが「これがあなたに最善のプランです」と出力すれば
全員、同じ答えに辿り着くのです。

チェーン店の均質化が
「どこへ行っても同じ」をつくったように、
AI最適化の均質化が
「どの商売も同じ」をつくります。

あ。もうこれは始まっていますからね。


第二に起きるのは、
「温もりへの揺り戻し」です。

均質化が極まると、
必ず人は「違うもの」を求めます。
また「デジタル」が進むほど、
人は「温もり」を求めます。

江戸の商店街がモールに駆逐された後、
今になって「商店街の温かみ」が
見直されているように、

AI最適化が商売を覆い尽くした後、
「人間にしかない温もり」への需要が
爆発的に高まる時期が来ます。

その揺り戻しは、
5年後か、10年後か、
あるいはもっと早いかもしれないけど、
必ず来ます。歴史がそう言っています。


第三に起きるのは、
「本物の商売人の希少価値化」です。

明治に伝統的な施術家が
制度の外に追いやられながらも、
地域の信頼で生き残ったように、

AIに代替できない「人間の泥臭さ」を持つ
商売人の価値が急速に高まります。

実際にAI予測でも
これからは手仕事が高単価になる、
世界的な需要が爆増すると云われてます。

経験から滲み出る勘やお客様の言葉の裏を読む感性、
その場の空気を変える存在感や、
失敗と復活の歴史から来る説得力などは
AIが学習しても「同じもの」を生成不可能なのです。

均質化になればなるほど、
人にしか出来ない事の価値が輝くのです。

その人の人生にしか存在しないものこそ
本来の勝ちだと、誰もが知るのです。


第四に起きるのは
「新しい門前町の誕生」です。

かつて神社の参道に商売が集まったように、
「人が集まる場所」に商売が集まるのは歴史の必然です。

AIが情報空間を支配し、均質化するほど
人々は「リアルな場所」への渇望を強めます。

コロナ禍で人と会えなかった後、
「やはり直接会いたい」という感覚が爆発したように、

AI時代の情報過多の中で、
「リアルで、不完全で、人間くさい場所」への需要が高まるのです。

商店街の復活は単なるノスタルジーではありません。

AI時代の「新しい参道」として、
人が集まる必然性と素質を
元々持っているのです。


そして、歴史が一貫して教えてくれる
「これからも生き残る商売人の条件」は何でしょうか?

1.本質を手放さない
自分が出来る事で「誰かの役に立ちたい」という純粋な動機を持ち続けるのです。

2.形を変える勇気を持つ
西陣織の職人がフランスの機械を取り込んだように、
AIを「道具として使いこなす」ことです。良いですか?あくまでも道具です。

3.均質化の波に飲み込まれない
差別化ではなく独自化。他者との比較ではなく、自分の内側から湧き出るものを磨き、いつでも「自己主体的」である事です。

4.人としての温もりを持ち続ける
AIが効率を担うので、人は深さと優しさ、思いやり、人が出来る事だけに集中するのです。


縄文の商人が物々交換をした時、
そこには「誰かの役に立ちたい」という
純粋な動機がありました。

江戸の商人が三方よしを実践したとき、
そこに「世間のため」という
大きな視野がありました。

戦後の商売人が焼け野原に立ったとき、
そこに「また始めよう」という不屈の生命力や
「お互い様」という相互扶助の精神がありました。

AI時代の商売人に必要なものも、
実は同じです。

純粋な動機、大きな視野、不屈の生命力、相互扶助の精神…。

歴史は繰り返しますが、繰り返すたびに、
本物の商売人の価値はより深く、より希少になってるなぁと感じます。

自らの商売は「本物」か?
を、自分に問いかけるのもまた
先人達が行って来た商道の真理なのでしょうね。


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望月まもる(集客支援コンサルタント)地域の商いを見続けて40年。整体・接骨院の勉強会で約10数年講師を務めております。商工会や行政、工務店・リフォーム会社、各種サロンなどの業界団体でも、セミナーや講義・勉強会・研修を行っております。クライアントは、接骨院・整体院・各種サロン業・物販・通販会社・製造業・学習塾・音楽教室・リフォーム会社・工務店・ポスティング会社など多岐にわたります。著書:「儲けるポスティング損するポスティング」「『集める』から『集まる』店へ」

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