3年で9割廃業するサロン業界
「サロンを開いて3年で9割が廃業する」
この数字を聞いたとき、あなたはどう感じましたか?
「うちは大丈夫」と思いましたか?それとも、胸の奥が少しざわつきましたか?
私は40年近く、地域の商いを見続けてきました。エステ、ネイル、ヘアサロン、リラクゼーションなど、サロン業界の現場も、長く見てきています。
その中で、廃業していったオーナーさんたちに共通しているものと、生き残り続けているサロンに共通しているものの両方を、この目で確かめてきましたので、ここではそんなお話を。
廃業した9割に、共通していたこと
廃業していくサロンのほとんどは、技術が低かったわけではありません。
むしろ、真面目で、努力家で、お客様思いのオーナーさんが多かったほどです。
では…何が足りなかったのでしょう?
「お客様が来なくなったとき、呼び戻す手段を持っていなかった」のです。
技術を磨き、SNSも頑張ったけど…来なくなったお客様に、再度どう接触するのか?
その仕組みを持っていなかったのですね。
廃業時の平均負債額は、エステサロンだけで約3,300万円とも言われています。かなり大きな金額ですよね。
「少しずつ赤字が続いて、気づいたときには取り返しがつかなくなっていた」というサロンが、今も増え続けているのです。
残った1割が持っていたものとは?
では、10年・20年と続いているサロンには何があるのでしょう?
私と長いお付き合いをしている女性サロンオーナーの皆さんに共通していることが3つあります。
1つ目は、「ファン客」を持っていることです。
クーポン目当てで来る客ではなく、「このオーナー・このスタッフだから来る」という客が一定数存在してます。
2つ目は、「接触を切らさないこと」です。
来店が途絶えたお客様に、LINE・手紙・電話など何らかの方法で声をかけ続けてるのです。
人の記憶は「思い出した時に作られる」という説がありますが、彼女達の店は色々な工夫を凝らして「忘れさせない」工夫があるのです。
3つ目は、「オーナー自身が整っていること」です。
これは私がコンサル先や勉強会などで、とにかく重視している部分です。
心にも時間にも少しの余裕があり、お客様に向き合える状態を保っている状態なのです。
疲弊しきったオーナーの空気、不安や心配を背負ったムードは、必ずお客様に伝わります。
これはサービス業の人たち全員に言えます。
AI時代は差が広がる
現代は情報発信に於けるコストが、ほぼゼロ円になっています。SNSで誰でも発信できるし、AIで文章も画像も作れますよね。
という事は…「情報」での差別化はもはや難しいのです。何故なら、何処でも誰でも情報発信は簡単になったからです。
となると…お客様にとって一番大切なのは、「あなた(オーナー)との関係性」だけになります。
お客様が「このサロンに行きたい」と思う理由は、技術でも価格でもなく、「この人に会いたい」と思えるか?
AI時代、デジタルが進むほど、サービス業の本質はここに集約されるのです。
今日から出来ること
決して難しいことは必要ありません。
かつて来店されたお客様のリストを出して、一人に一言連絡する。それだけで十分です。
「お元気ですか?」その一言が、廃業を防ぐ最初の一歩になります。
よくある質問
サロン業が3年以内に廃業しやすいのはなぜですか?
開業時は技術への自信はあっても、「集客・マーケティング・経営」のスキルを持たないまま始めてしまうケースが大多数です。また個人サロンは固定費が低い分、気づかないうちに赤字が続いてしまうこともあります。技術と集客を別々のスキルとして意識的に磨かなければ、どれだけ腕が良くても長続きしません。
廃業しないために、最初に取り組むべきことは何ですか?
「既存客を逃がさない仕組み」を作ることが最優先です。新規集客より先に、来てくれたお客さまが自然と次の予約を取りたくなる流れを院内に整えてください。次回予約の声かけ、施術後のフォロー、定期的な接点づくりから始めることで、安定した売上基盤ができてから新規集客に投資できます。
技術は高いのに経営がうまくいかない場合、何が足りないのですか?
多くの場合「自分の価値を言語化して伝えるスキル」が不足しています。どれだけ優れた施術でも、患者さんが「なぜここに来るのか」を言葉で理解できていないと離れてしまいます。また「いくらで、何を提供するか」という価格設定・メニュー設計も経営の重要なスキルです。技術と同時に「伝える力」を磨くことが長く続く秘訣です。
サロン経営の現実と、生き残るための具体的な方法を、セミナー・勉強会でお伝えしています。もしご相談があるなら、公式LINEからお気軽にご連絡くださいね。
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望月まもる(集客支援コンサルタント) 地域の商いを見続けて40年。集客や商売を上向きにするセミナーや講習、講義や勉強会などを約20年行う。サロン系の店長さん達が集まる勉強会や講義も多数。他にも商工会や行政、工務店やリフォーム会社、整体院、接骨院などの業界団体でセミナーや講義、勉強会や研修などを行う。クライアントは接骨院、整体院、各種サロン業、物販、通販会社、製造業、学習塾、音楽教室、リフォーム会社、工務店、ポスティング会社など。著書:「儲けるポスティング損するポスティング」「『集める』から『集まる』店へ」