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2026年6月5日 サロン 商い全般 工務店・リフォーム会社 整体院・接骨院 製造業

責務を果たすだけ

「今月は売上が届かなかったなぁ」。その一言で、翌月の商売が変わります。

焦りから値下げを行い、不安からお客様に媚び、恐れから本来やるべきでない事をやってみたり。結果を求めるあまり、商売の質が下がる事に気づかないのです。商売の質が下がると、更に結果が出なくなります。この工程を、どれほど多くの商売人が体験してきたでしょう。

5000年前の戒め

今から約5000年前、インドの聖典『バガヴァッド・ギーター』に、こんな言葉が記されました。

「あなたには行為する権利はあるが、その結果を求める権利はない。行為の結果に執着してはならない。また、無為に執着してもならない」。

戦場で立ち尽くす戦士アルジュナに、クリシュナ神が語りかけた言葉です。5000年前の言葉が現代の商売人にも刺さるのは、大昔から人間の本質が変わっていないからでしょう。

二つの戒め

この一節には二つの戒めが含まれています。一つ、結果に執着するな。二つ、何もしない事に執着するな。

特に後者が見落とされやすいのです。「結果を気にしすぎてはいけない」と知ると、「では、のんびりやっていれば良いのか」と誤解する人がいます。しかしギーターはそれも否定しています。動かない事への執着も、また別の縛りだと。

今日、目の前にある事に対して正しい行動を全力で行う。しかし、結果には縛られない。この両立が核心なのです。

商売に置き換えると

お客様に誠実に向き合うのは「行為」です。しかし「この人がリピートしてくれるかも」「リピートさせたい」は「結果への執着」です。

丁寧なサンキューレターを書くのは「行為」ですが、「予約が入ると良いなぁ」と期待するのは「結果への執着」。新しいサービスを一生懸命考えるのは「行為」ですが、「すぐ売上にしたい」は「結果への執着」です。

行為そのものに集中している時、商売人は最も素晴らしい仕事をします。しかし、結果を気にしながら言動している時の仕事は、微妙に歪んでいます。お客様は、その歪みを言葉ではなく空気で感じ取っているのです。

執着が視野を狭くする

執着が強いと、まず視野が狭くなります。「今月の売上」だけを見て「目の前のお客様」が見えなくなる。「すぐ反応が出るか」ばかりが気になって、「今の取り組みが3年後に何をもたらすか」が見えなくなるのです。

こうした目先の執着が、長期の成長を蝕みます。

インドの哲学者クリシュナムルティは「観察する事と観察されるものになる事は同じ」と言いました。執着のない状態とは、お客様を観察するのではなく、お客様と共にある状態です。結果を求める欲の目ではなく、純粋にその人の役に立とうとする目で見るのです。

義務を果たすことに集中する

ギーターのもう一つの核心は「義務を果たす事」です。商売人としての義務とは何でしょう。

今日来てくれたお客様に全力を尽くす事。今日書く文章に本音を込める事。今日の仕事に、昨日より少し深く向き合う事です。

目の前の義務を果たす事だけに集中すると、結果は後からついてきます。これは楽観論ではなく、法則です。執着のない行為はお客様に純粋に届くし、純粋に届いたものは必ず何かを動かすのが、法則なのです。

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望月まもる(集客支援コンサルタント)地域の商いを見続けて40年。整体・接骨院の勉強会で約10数年講師を務めております。商工会や行政、工務店・リフォーム会社、各種サロンなどの業界団体でも、セミナーや講義・勉強会・研修を行っております。クライアントは、接骨院・整体院・各種サロン業・物販・通販会社・製造業・学習塾・音楽教室・リフォーム会社・工務店・ポスティング会社など多岐にわたります。著書:「儲けるポスティング損するポスティング」「『集める』から『集まる』店へ」

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