時間の使い方が未来を決める
才能のある人が必ずしも成功するわけではありません。学歴の高い人が必ずしも商売で残るわけでもありません。
では、何が長期的な差を生むのでしょう?今という時間の使い方です。
ランチェスター戦略で知られる「時間の法則」では
人生の成果は、「才能 × 時間の二乗 × 過去の蓄積」で決まる。と説かれてます。
ここで注目してほしいのは、時間が「二乗」になっている点です。
才能が人の2倍あっても、時間を人の2倍投資した人には、長期的には勝てません。
しかし時間は「二乗」で効いてくるため、才能で劣っていても、時間の投資量で逆転できるのです。
商売を始めたばかりでも同様で「自分には才能がない」と思っている人でも、時間の投資で必ず追いつける日が来るのです。
これを裏付けるのが、マルコム・グラッドウェルが広めた「1万時間の法則」です。
「ある分野で一流になるためには、1万時間の練習と学習が必要である」と言いました。1万時間とは、毎日3時間投資すれば約9年。毎日5時間投資すれば約5年。
長いと感じるかもしれませんが、よーく考えてみてください。
商売を始めた人の多くが、5年以内に廃業します。
逆に言えば5年間、「質の高い時間」を投資し続けた人は、残っているだけで「一流の入り口」に立っています。
しかしここで、重要な「落とし穴」があります。
「質と無相関の原則」と呼ばれるものです。
費やした時間の量と、仕事の質は、必ずしも比例しないのです。
長時間働いても、深く考えていなければ、時間は積み重なりません。
同じ1万時間でも、「こなしている1万時間」と「考えながら積み重ねた1万時間」では、到達する場所がまったく違います。
ただ「やる」のではなく、ただ「続ける」のでもなく「徹底的にやる抜いた」人が商売人としての未来を手に出来る。という事なのです。
そしてこれは商売の現場で如実に現れます。
20年やっているけど成長が止まっている商売人がいる一方で、たった5年でその人を追い越す商売人もいます。
この差は才能ではなく、当人の時間の密度なのです。
一人のお客様の対応を振り返り、「今日、何がうまくいって、何がうまくいかなかったか」を考え続けた人と、
ただ毎日を「こなし」続けた人では、同じ5年でも、まったく別の5年になります。
では、時間の密度を上げるとはどういう事ですかね?
1.「毎日の振り返りの時間」を
一日の終わりに、今日の商売を10分間振り返るのです。
うまくいった事やいかなかった事。明日変えてみようと思う事…。
この10分が経験を「学び」に変換する時間です。
振り返りのない経験は、ただの「出来事」で終わりますが、振り返りのある経験は、「資産」になるのです。
2.深く考える時間
タイパ・コスパを追いかけ、常に何かを消費し続ける人間の脳は、深く考える力を失っていきます。
スマホを置いて、1つのことだけを徹底的に深く深く考える時間や、
お客様の事をぼんやりと…しかし、深く想像する時間、
そして、自分の商売の「なぜ?なんで?」を、言葉になるまで考え続ける時間などを意識的に持つのです。
この時間こそ「密度の高い時間」の正体です。
3.蓄積を意識した時間の使い方
ランチェスターの法則には「過去の蓄積」という要素があります。
今日の時間は、明日の自分の土台になります。
だからこそ、時間を使う際は「これは蓄積になるか?」という疑問を持ち続けるのです。
消費される時間は、その瞬間だけで終わりますが、蓄積される時間は、後になるほど価値が増すのです。蓄積される時間こそが、未来をつくる時間なのです。
SNSを眺める時間は単なる消費です。自分の商売について深く考える時間は蓄積です。
要約動画を流し見る時間は消費です。一冊の本を時間をかけて読む時間は蓄積です。
時間は自分の人生の一部なのです。
渋沢栄一翁は「時間は、使い方によってその人の一生を決定する」と言いました。
才能は選べませんし、環境もすぐには変えられません。
しかし、時間の使い方は、自分次第で今日から「質」を変えられるのです。
商売の差は才能の差ではありません。10年後に残っている商売人は、時間の使い方の差なのです。
今という時間の使い方が10年かけて形になったのです。
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望月まもる(集客支援コンサルタント)地域の商いを見続けて40年。整体・接骨院の勉強会で約10数年講師を務めております。商工会や行政、工務店・リフォーム会社、各種サロンなどの業界団体でも、セミナーや講義・勉強会・研修を行っております。クライアントは、接骨院・整体院・各種サロン業・物販・通販会社・製造業・学習塾・音楽教室・リフォーム会社・工務店・ポスティング会社など多岐にわたります。著書:「儲けるポスティング損するポスティング」「『集める』から『集まる』店へ」