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2026年6月24日 サロン 商い全般 工務店・リフォーム会社 整体院・接骨院 製造業

商売繁盛している人は勘が鋭い

長年、商売繁盛している人たちを間近で見てきて思う事の中に

「勘が鋭い人が多いなぁ」と言うのがあります。

データではなく空気を読み、分析ではなく体で感じ、会議ではなく瞬間で決め、「あ。」と思ったらすぐ行動し、大抵その通りに進みます。

「なぜそう思ったんですか?」と聞くとこう返ってきます。

「なんとなく、そんな気がしたんですよね」


一方、商売がうまくいかない人に共通するのは、「考え過ぎ」です。

あれこれ調べて、比較して、エビデンスを集めて、「やっぱりもう少し情報が必要だ」と言いながら結局動けない(動かない)人が多いのです。

失敗を怖がるあまり、完璧な答えが出るまで待っているのです。

しかし、商売に完璧な答えなどありません。

正解を求めたところで、それは「その人の正解」であって自分の正解ではないので、そっちを探しても永遠に見つからないのです。


哲学者のアラン・ワッツは、40年にわたる研究の末、「考え過ぎは、あらゆる不安・自信喪失・不幸の隠れた根源である。今を全力で生きられなければ、生きることはできない」と言いました。

考え過ぎをシンプルに言うと

  • 過去に縛られている
  • 未来を恐れる

の、どちらかです。

その状態に居るから考え過ぎちゃうのです。

しかし、そうやって考え過ぎていると、「今」というこの時がどんどんすり抜けていきます。

商売の勘は「今」を感じ取る力です。

考えれば考える程、この力が鈍るので…商売人としてマズいのです。


ワッツはこんな言葉も残しています。

「水面に留まろうとすると沈み、沈もうとすると浮かぶ」

どう言う意味でしょう?

考えに考え、支配しよう、コントロールしようとする程、上手くいかなくなるよ。という事です。

商売で言えば、失敗しないように、しないように、と力を入れれば入れるほど、身体が固まり、視点も目先になり、頭も硬直し、判断が遅れ、逆にミスが増える。という感じですかね。

全くリラックスしていない、力が入りまくりだもんね。

「まあ、やってみよう」と力を抜いた人間の方が、不思議と結果が出るものなのです。

これは根性論ではありません。脳と感覚、身体の自然な働き方の話です。

スピリチュアルに見えて、実は現代科学でも実証されているのです。


まぁそうは言っても、現代人が考え過ぎる様になった理由は情報が多すぎるからです。

我々の1日で得る情報量は「平安時代の一生分」とも云われてます。

「多過ぎて脳が対応出来ていない」という説もあるほどです。

情報が増えた分、比較できる対象が増えたし、成功・失敗事例が目に入り過ぎるので気になるし、自分に合ってないのに「そうしなきゃダメかな」と思い込むし、何より我々は「正解を求める教育」を受けてきたのです。

エビデンスを欲しがることは、決して悪い事では無いのですが、商売の現場ではエビデンスが揃う前に、状況が次々変わっていきます。

なので、即断即決出来る「勘」は商売をやる以上、必要な能力なのです。

そして考え過ぎるほど、衰えていくのもこの「勘」なのです。


ワッツはこうも言っています。

「常に考えている人は考え事以外に考えることがない。その人は現実との繋がりを失っている」と…。

どう思いますか?

これは商売人にとって致命的な状態です。

目の前のお客様が発しているサインを、考え過ぎている頭が受け取れないのです。

場の空気が変わった瞬間を「分析しようとする脳」が見逃すのですね。

勘は現実と繋がっている時に発動するものです。


では、どうすれば良いでしょう?

ワッツが示した5つのヒントを商売の言葉に変換します。

⑴今日の商売に、今日全力を尽くす

昨日の失敗も、明日の不安も、今日のお客様には関係ありません。

⑵コントロールを手放す

「絶対に成功させなければ」という力みが、判断を狂わせます。

⑶自分の思考を観察する

「また考え過ぎているぞ(汗)」と気づけるだけで、思考の渦から出られます。

⑷不確実性を受け入れる

商売に「絶対」はありません。

不確実さの中を進む覚悟が勘を育てます。

⑸直感に従って動いてみる

「…コレだ!」という感覚を信じ、行動してみます。

その結果を振り返りながら勘を磨いていくのです。

あとは個人的に自然の中に身を置いたり、「感じる機会」を増やし、意識を向けてみるのもお勧めです。


かつての日本の商人は、エビデンスなど持っていなくとも、長く繁盛する店をつくりました。

先人達が持っていたのは、毎日の現場で磨かれた「勘」と、お客様への純粋な「関心」でした。

どの分野でも「読む」という感性を身につけますが、特に職人の場合、「読む」と「勘」はセットで会得するマストでデフォルトの能力なので、弟子達は師匠の元で修行しながらそれらを磨いて行ったのです。

もちろん考えるのは大切です。

しかし、考え過ぎると大切な感性・感覚が衰えて行くのです…。


かつて松尾芭蕉はこう言いました。

「考えて句を作るな、感じて句を作れ」と。

商売の場合「考えて動くな」とまでは言いませんが、感じる事を忘れるな。

感じる前に考え過ぎるな。

とは言いたいです。

直感は長年の経験と観察が凝縮された最も信頼できる情報源なのです。


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望月まもる(集客支援コンサルタント)地域の商いを見続けて40年。整体・接骨院の勉強会で約10数年講師を務めております。商工会や行政、工務店・リフォーム会社、各種サロンなどの業界団体でも、セミナーや講義・勉強会・研修を行っております。クライアントは、接骨院・整体院・各種サロン業・物販・通販会社・製造業・学習塾・音楽教室・リフォーム会社・工務店・ポスティング会社など多岐にわたります。著書:「儲けるポスティング損するポスティング」「『集める』から『集まる』店へ」

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