経営者のタイプ
あなたの会社の「北極星」は何ですか?
社長がどこを向いて経営しているか?が分かると、その会社の未来が見えてくるものです。
経営者のタイプは実に様々です。
1.人間中心・生き甲斐タイプ
この経営者は、朝目覚めた時にまず従業員の「成長」の事を考えます。
生産性ではなく成長なのです。そして顧客に対しても、単なる取引相手として見ず、「この人は今、何を本当に必要としているのか」と、声に出されない悩みまで想像しようとするのです。長く通ってくれるお客さんが来た時、購入履歴ではなく、その人の人生を思い出す経営者の店に、人は「また来たい」と感じるものです。
2.利益至上主義・搾取タイプ
公の場では「顧客第一」と言いながら、社員も顧客も「モノ」として扱うタイプです。
私腹を肥やす事に、あらゆる手を使いますので、「AIなら利益率も上がるし、人間は必要ない」と本気で思っているから、今後この手の経営者の会社からは人材が流れ出し続けるでしょう。そして、見落とされている現実があります。それはロイヤルカスタマーへの手厚い対応や人間関係に基づくリピートの促進など、お客様への視線と心です。
この手の会社は利益しか見ていないので、その部分が薄くなった途端、実は利益が落ちていくのです。
皮肉ですね。
3.ビジョン・理念駆動タイプ
「世界を変える」「地球環境を救う」という強烈なミッションがすべての起点です。
利益も人の成長も、巨大な目的を果たす為の手段と捉えます。理念に共鳴する人が集まりやすい一方で、リーダーが暴走した時に誰も止められなくなるリスクをはらんでいます。
4.職人・プロダクト至上主義タイプ
日本の老舗に多く、スティーブ・ジョブズもこの型でした。
「世に送り出すものが、完璧であるか」
従業員の感情よりも、顧客の顔色よりも、それだけを最優先にしますが、時に独裁者となり、周囲を疲弊させます。
しかし、出来上がったものの圧倒的な力で市場をひっくり返す事が出来るのです。
5.データ・システム最適化タイプ
感情や直感を排除し、数字とデータで組織を「精巧な機械」のように設計します。
そして誰がやっても同じ成果が出る仕組みや再現性の高さを追求します。
利益至上主義と似て見えますが、目的は「私腹を肥やす」事ではなく、「仕組みとしての美しさと効率の最大化」です。
公平性は保たれやすいのですが、大化けする人材は育ちにくくなるものです。
6.社会正義・エコシステムタイプ
自社だけでなく、取引先の労働環境、地球環境への負荷まで最適化しようとする経営者です。
パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードがこの典型として知られています。
「利益は、社会貢献を続ける為のガソリン」と定義するこのタイプは、コストが高くなりやすく、価格競争には弱い面があります。
しかし今の時代、特に若い世代において最も高い「愛着」「応援」「ファン」を獲得しやすいタイプでもあるのです。
7.保身・事なかれ主義タイプ
大企業の雇われ社長や、歴史ある組織に多く見られます。
「大きな失敗をしない事」「在任中に不祥事を起こさない事」などが最大の関心事です。
従業員も顧客も冷めてます。
環境変化の激しい今の時代において、緩やかな衰退を招きやすい型です。
8.ファミリー・コミュニティ守護タイプ
地方の中小企業や同族経営に多いですね。
会社を「家」と捉え、業績が悪化しても従業員を絶対に手放さないよう泥臭く這いつくばります。
その姿勢は、時に美しいのですが、外から入ってきた優秀な人間が「よそ者」扱いされて根付けないという排他性や、変化への恐怖などを併せ持つ事もあるのです。
どれか一つに完全に染まっているケースは、実は稀です。
「ビジョンを持ちながら、データで管理する」とか、「人間中心でありながら、仕組み化も追う」などのように、いくつかの要素が混ざり合っている事がほとんどです。
大切なのは、自分がどのタイプに近いかを正直に知る事ではないでしょうか?
あなたの「北極星」次第なのです。
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望月まもる(集客支援コンサルタント)地域の商いを見続けて40年。整体・接骨院の勉強会で約10数年講師を務めております。商工会や行政、工務店・リフォーム会社、各種サロンなどの業界団体でも、セミナーや講義・勉強会・研修を行っております。クライアントは、接骨院・整体院・各種サロン業・物販・通販会社・製造業・学習塾・音楽教室・リフォーム会社・工務店・ポスティング会社など多岐にわたります。著書:「儲けるポスティング損するポスティング」「『集める』から『集まる』店へ」